外見を重視するモンゴル

 モンゴルは日本に比べて外見を気にする文化である。写真を職場、家などたくさんのところに飾る。そして、鏡があればすぐに見て髪を整える。たとえば、病院の外来の診察室に鏡があるとする。そうすると診察を受ける前に鏡をみただけでは足りず、診察を終えた後も鏡をみていく人もいるほどである。仕事においても報告書はどんな些細な物でも、写真付きのを求めてめくる。場合によっては、題名と写真だけの報告書もあるくらいである。そして、その写真は厳選されたものである。また、FaceBookに載せた写真でイマイチなのがあると削除してくれとの依頼もあるくるのである。

 さて、なぜこんなことを書こうと思ったかというと、今日、同僚から他の同僚に対する外見の悪口を聞いたからである。モンゴル人が討論していたり、酒に酔って喧嘩ぽくなったりしているシーンは見てきたが人の悪口を聞くことはあまりなかった。きっと、交流がまだ十分じゃないことや、モンゴル語いまいちだから愚痴、悪口を言っても仕方ないと思われているから聞くことが少ないのだろう。その数少ない愚痴、悪口が外見に関することだったため、モンゴル人らしいなと思った。
その同僚は、他の同僚が「髪型に気を使ってないこと」「服が綺麗じゃないこと」「歩き方が変なこと」を身振り手振りこみで不満を言っていた。一瞬、自分も大丈夫かと不安が過ったがあなたは身なりもしっかりしていてと言われたので安心した。

慣れてきたから、髭を伸ばしたり、ちょっと服が汚くてもいいかと思い始めていたが身なりはしっかり整えよう。